1. Days 2006年 しほり album『From a Piano Woman あいするひと』より
ー「一番きれいな私と、一番醜い私を見せていくんだろう
一番素敵な君と、一番情けない君を見せていってほしい」ー
愛の始まりの唄です。
いくつになっても恋に落ちた時はドキドキして、上手な恋の仕方なんてわからなくなってしまう。
これからのふたりの未来に想いを馳せる時、きらめくような喜びと
同時に、過去の傷がひょっこり顔をのぞかせていつか来るかもしれない別れのときを恐れる
気持ちも生まれたりします。
でも・・・だからこそ、後悔のないように、一秒ごとに移ろいゆき止められない時間や季節の中で
「今」という時をいとおしむように、抱きしめたい。
みせかけのきれなところだけじゃなく、ありのまんま、全部を。
2. 愛のあいま〜a season〜 2006年 しほり album『Life like a wild flower』より
ー「曖昧な愛のあいま そのまんまにしたりしないで
簡単に解りあえないから、永久に求めあいましょう」ー
愛する人と当たり前のように迎えられる季節は、ほんの少し掛け違えていたなら
なかった奇跡なのかもしれません。
長く一緒に過ごしていると、だんだん甘えが出たり慣れてしまって
「かわいい」「好き」「ありがとう」なんて言わなくなってしまいがちです。
自分は変わらずに相手に求めてしまったり
喧嘩するのもしんどいから、なんて本当は言いたいことを飲み込んじゃったり。
ほんの、微妙な、こころの距離を そのまんまにしてはいないですか?
ちいさな言葉を惜しまずにつないで、諦めないでつないで
その積み重ねが、やがて「絆」という愛になっていくのでしょう。
結婚式の人気曲です。
3. チューニング 2004年 しほりとあすか album『ボクラノキセキ』より Piano:松本あすか
ー「ふと目と目が合って 3度でハモった ”I love you”」ー
恋に落ちて付き合い、次第に想いが冷めてすれ違っていくふたり。
ここからもう一度やり直すことはできないの?
タンゴ風のリズム、ピアノに乗せて、展開していくストーリー仕立ての曲です。
人と人が惹かれあう時(恋でも友情でも、異性でも同性でも)
「あの人とは波長が合う」などという言葉があるように
まるでチューニングがぴったり合ったかのようです。
何年会っていなくても会えば一瞬でチューニングが合ってしまう友人もいますし
「昔はあんなに仲が良かったのに、最近はなぜかうまくいかない」ということも。
音楽もまた波長であり、どんな素晴らしいピアノもほうっておいて
定期的にチューニングしないと、スネてとんでもない不協和音になってしまいます。
(ピアノが本当にスネるんです!)
人間関係ならなおさら。
こまめに相手を気遣ったりコミュニケーションを取ることが
末永く仲良しでいられるための秘訣かもしれません。
「カノン」(輪唱、フレーズを追いかける意味の音楽用語)という言葉が入った
フレーズをコーラスが追いかけっこしたり、恋を音楽に例えたり。
本当に「3度でハモっ」たりと、音楽的な仕掛けも楽しめる1曲です。
4. スウィート&ビター 2007年 しほりとあすか album『スウィート&ビター』より Piano:松本あすか
ー「雨の日も、風の日も、泣きたい時も、笑いたい時も 私が、隣にいるよ」ー
愛は、チョコレートみたいに甘くて、時々苦い。
でもきっと、だからこそ「美味しい」のです。
結婚式で「病める時も、健やかなるときも・・・」なんて誓うけれど
ふたりうまくいかない時、辛い時、すれ違う時が訪れたとしても、
ありのあんまのお互いを
酸いも甘いも苦いも痛いも
ぜんぶひっくるめて受け入れて、一緒に乗り越えていきたい。
「一緒に暮らす」って、きっとそういうことだね。
プロポーズの歌のようでもあり
覚悟とその宣言の歌でもあり
また、生まれたての我が子に無償の愛を注ぐ母の歌のようでもあります。
5. マシュマロハート 2002年 しほりとあすか album『Lマシュマロハートより Piano:松本あすか
ー「いとおしいって気持ちが、トゲトゲとかして
僕はもう マシュマロハート」ー
笑おうとしなくたって、僕は笑ってる。
君は一体、どんな魔法をかけたの?
マシュマロみたいに優しくて柔らかい「いとおしさ」を歌った2002年の作品。
ファミレスで作曲をしている時に、1曲まるごと降ってきて
涙が止まらなくなってしまったのを覚えています。
猫っ毛をなでる時のいとしさ。まもってあげたい気持ち。
でも、きっと君がもし突然いなくなったら、僕は死んじゃうんじゃないか。
まだ若くてか弱いけれど、そのときの等身大の愛の形だったのだと思います。
6. Hero×Heroine 2006年 しほり album『Life like a wild flower』より
ー「You’r my hero
私もあなただけのHeroineであれたなら」ー
男の人はいくつになってもほんとうは強がりで甘えん坊だし
女の人はいくつになっても「女の子」として可愛がられたいものです。
だから、いつでも「素敵よ!」って褒めて励まして、彼を立てることが大事。
外では気を張ってるんだから、自分の前ではダラリンと甘えてもらうもよし。
自分自身も、いつまでも彼にとっての「Heroine」であれるように
可愛くいられる努力をするとなおGood!
彼も喜んで「Heroine」を大切にしてくれるでしょう。
(可愛いって、もちろん見た目だけじゃなくて、素直さだったりの可愛げが大事です)
それでお互いに輝けてラブラブが続くのなら、素敵なことじゃありませんか。
夫婦円満の秘訣、必殺!「手の平でコロコロ」!を手ほどきする1曲。
ちょっと鍛錬がいりますが、継続は力なり、です。
7. Home 2007年 しほりとあすか album『スウィート&ビター』より Piano:松本あすか
ー「いつでも帰る場所があるから
君がいればどこにだって行けるよ たとえ羽が折れても」ー
人生は時に厳しく、険しい。
世間が冷たく、がんばっても誰にも評価されないことだってある。
それでも、「あぁ、この人がいいと言ってくれるなら」と思える人がいてくれるから
何度でも、何度でもがんばれる。
帰る場所があるから、強くなれるのですね。
個人的な話ですが、両親が離婚して、「家族」というものの存在が人にとって
どれだけ大きいのか体感しました。
(今となってはおかげさまです。家族全員に多くの学びがありました。)
自分がどんなにダメな時でも、何度失敗しても、見守っていてくれる人。
その無償の愛を感じた時、人は何よりも強くなれるのですね。
そういったいろんな出来事が蘇るからでしょうか。
時折歌いながら涙が止まらなくなることがあります。
また、自分も誰かにとっての「Home」になれたら、と願いながらお届けしたいです。
8. あいするひと 2006年 しほり album『From a Piano Woman あいするひと』より
ー「もしもふたりに別れが来るなら
おばあちゃんになった私が
冷たくなったあなたを抱いて、それはそれはいっぱい泣くの」ー
正直まだとてもそんな風に思えないよ!という頃に歌詞が降ってきたのでした。
「これを歌いなさい」って神様に言われてるんだな、と思いました。
・・・今なら思えるようになったかな?きっと。(笑)
手をつないで歩くようなおじいちゃんとおばあちゃんになれたら最高、
と昔から思っていました。
この1枚のアルバムに込めたメッセージをぜーんぶひっくるめて
ひとつひとつ試行錯誤しながら、解りあおうとし続けて、可愛くあれるように努力して。
・・・そんな日々を1日、1日、1日、ていねいに重ねていった先に
この曲のような愛にたどり着くのかもしれません。
「あいしてる」と、「ありがとう」って
同義語のように思います。
あなたの存在を喜びます。
あなたの存在に感謝します。
生まれてきてくれて、ありがとう。
そして私と出逢ってくれて、ありがとう。